月別アーカイブ: 2011年9月

実りの秋(9月19日)

 

今日、リンゴをいただきました、津軽と言う品種です。

 

庭の栗の木は昨日からぽつぽつと実を落とします、今日は30個ぐらい拾いました。栗広いと一緒に栗イガ拾いもしなければなりません。イガのほうが多いので大変です。

 

ハヤシのおっちゃんは、となりのアベチャント一緒にキノコ取りに行こうと相談している「放射能が心配だから食べない方が良い」と私が言うと「じゃ野菜はどうなんだよ!」「キノコやコケが危ないのよ、フインランドでは(チェルノブイリから)25年経った今でも国外にキノコを輸出できないんだから」と言うとフーンと言って2人でキノコ取りに行った。ほとんど人の言う事を聞かない2人である!

 

 

鳥獣戯画のブラウスです。猿や狐、うさぎが人に扮しています。羽織裏と言う方もいますが、男物の長襦袢だったかもしれません。いずれにせよ昔は着物の中までおしゃれです。

 

 

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生きると言うこと(9月18日)

 

只今開催中の古布展、こちらは刺し子のブラウス(15,750円)です増田喜代子さんの作品です。

刺し子で手が込んでいる割にはリーズナブルです。

 

さて、表題の「生きると言うこと」。

けさ新聞を開いてびっくりしました、朝日新聞に一面広告で自由の森学園が出ていました。自由の森学園は埼玉にある私立の学校で、私の娘達が名前の通り自由を大切に、生きていく道筋をつけてもらった学校です。

「それにしてもすごいな一面広告になると300万円かな、いや朝日だから500万円位するんじゃないの?」なんていやらしい事を思うのは歳のいったおばばの発想・・・・・・・

 

2・3ヶ月前も新聞広告を出してそれも驚いたのに、「んーこれにはだた宣伝と言うだけでなく何か訳があるのではないか?」と考えだしました。

広告には谷川俊太郎さんの「生きる」と言う詩が大きく載っています。

これは原発や震災で心痛めた子どもに向けてのメッセージなのではないかと思い出したのです。そう考えると辻褄が合います。自森の大人から子ども達へ向けたメッセージなのです。

 

この大変な時代に、子どもの小さく、か弱い心はまわりの急変にひしゃげて、ダメになりそうな事もあるでしょう。でもそんな時、大切にしてもらいたい物、それは命!命があればいつかはこの苦境を乗り越えられる。

俊太郎さんの詩を読むと、少しだけ前向きに動けだせそうです。そして詩の意味も理解していくのです。

同じく俵万智もこう詠んでいます。【子を連れて西へ西へと逃げてゆく愚かな母と言うならば言え】

こちらも身につまされる心痛む句です。

 

 

こちらは昔の布団の生地です。使い込まれて、良い柔らかさになって体に馴染みます。裏にはコットンの生地が付いています。(麦草工房・18900円)

 

先ほどの続き、しつこいようですが

福島のお母さん、頑張って耐えなくても良いんです、「逃げよ、生き延びよ」(上野千鶴子)この言葉を大変な状況にいるお母さん達に送ります。

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てんやわんやの麦草工房(9月17日)

朝からテンションの高いハヤシのおっちゃんに振り回されぱなしです。

ハヤシ「あ思い出した、今日は東京からAさんのお姉さんが来る日だ!きっと何か買ってくれるかな?うひひ」

ハヤシ「そうだ、作品を広げて見えるように飾ろう!」

私「そんなことしても売れないんだから、今日は古布展だし邪魔なの!」

ハヤシ「シンコちゃんは俺のは売る気ないんだな!(と言いながらブヒブヒ怒っている)」

そしてハルちゃんが窓の外を通るおっちゃんが、最初は小さい箱を持ってお店のほうに歩いていき、次に大きい箱を運んでいると不思議そうに言うので、お店を見ると、店の前の机に綺麗な布を掛けて花入れや、燭台、フックとクラフトフェア並みにならべている・・・・・・

「早く来ないかな?」と楽しみにしているのです。私は邪魔でたまらないけれど、何か言うとすぐに沸騰するご機嫌・・・・・・

 

そして、一本の電話「今日行く予定のAの姉です。都合が悪くて行けなくなりました、ミッチーさん(と呼んでくれと言っていたハヤシ)によろしくお伝え下さい。」との事。

 

さて、これを誰がハヤシのおっちゃんに伝えるのか、ハルちゃんと困ってしまいました・・・・・・

 

そのうち雨が降ってきて、慌てて片付けていましたが・・・・・・・

こんな感じで毎日がてんやわんやの我が家です。(静かに暮らしたい)

 

 

午後からは編み物教室、前回の糸紡ぎが完成して今日は帽子を編んでいます。

「冬に間に合うかな!」と4本棒編み初心者の方が編み出しました。思ったよりも進んで、一日あれば編みあがりそうです!

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ハザードマップ(9月16日)

浅間山ハザードマップが今年改正され、火砕流が蛇堀川を流れて小諸の町へ流れる危険がある事が追加されたと聞き、説明会があるとの事で夜聞きに行ってきました。

 

何でも雪のある時期に中規模噴火した場合、火山泥流が小諸市側に流れてきて我が家の横の蛇堀川を噴火後15分で流れて来る可能性があるそうです。東日本大震災を受けて新しく発表されたと言うこの話・・・・・・・・?念には念をとの考えからでしょうか。

 

浅間山で冬に家を揺るがす爆発があった場合、15分が勝負なので何はさておき遠くに車で逃げるしかないですね!危険なところへ住んだと言う事です。

 

 

ハヤシのおっちゃんの、一人だけ幸せになれる「ハヤシノアの方舟」に近所のユウガくんが遊びにきてくれました。幸せに浸りながら、汗一杯かいて遊んでいます。

 

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蟹が入ってきた。(9月15日)

 

色んなお客様がみえますが、今日は蟹さんがお店に入ってきました。つまんで庭に出そうとしたらお腹に沢山の卵が見えます。卵を産み付ける所を探していたんだね・・・・・・

 

 

夜は近所のミキちゃんが遊びに来たので、ハルちゃん特製の卵カレーとべジカレーの2種類です。

とても美味しかったわ、有難う!

 

ハルちゃんもそろそろ京都に帰る頃となりました。美味しい食事いつも作ってくれていたのに、これからどうしようか?

 

 

私は夜までかかって展示会の飾りつけです。

明日から始まる「古布展」です。木綿の古布もたくさん送られてきて珍しいのが揃いました。

服も作家さんの個性豊かな服が届いています。

ブログで随時紹介していきたいと思います。

 

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古布展(9月の展示会)

「古布展」

9月16日(金)~25日(日)

出展者

大村典子(横浜)

増田喜代子(四日市)

中谷清美(諏訪)

安藤しん子(小諸)

古布「番匠」(松江)

古布を使って作った服、バッグ、小物、そして珍しい絵絣や型染め更紗などの端切れの展示販売です。

 

9月16日発売雑誌「古布に魅せられた暮らし」(学研)に大村さんと安藤が載っています。

そちらもあわせてご覧ください。

本はむぎ草でも扱う予定です。

 

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柿渋染め(9月14日)

 

柿渋染めが出来上がったので、ハヤシのおっちゃんに得意の絵を描いてもらうことにしました。

古典柄の唐草模様です。おはぐろ液(お酢に鉄釘を入れて煮たもの)で線を描くと、あらまー不思議、黒く酸化して色が付くのです。昔の人は自然の組み合わせで、良くこんな事を考え付いたと感心します。

 

 

こちらは「束ね熨斗に唐草」です。

 

昨日の講演会の余韻で、今日も原発の事を考えています。ネットで色々見ていたら、私の大好きなピーターバラカンと上杉隆のラジオ番組に行き着きました。良かったら聞いてみて下さい。

 

そして武田邦彦さんがガンジーの言葉を紹介していました。フムー、心に染みる言葉です。

 

ガンジーの言葉より

「こ ころというのは落ち着きのない鳥のようなものであるとわたしたちはわきまえています。物が手に入れば入るほど、わたしたちの心はもっと多くを欲するので す。そして、いくら手に入っても満足することがありません。欲望のおもむくままに身を任せるほど、情欲は抑えが利かなくなります。」

この言葉を心して生活しなければいけないと思います。(現実は遠くにありて!)

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田中優講演会(9月13日)

 

今日はジャンゴに見張られての仕事でした。良く仕事を見ているわ!

 

さてさて夜は「原発に頼らない社会」の著者、田中優さんの講演会に丸子まで行ってきました。

 

原発の情報が少なくなっていますが、今でも原発からは放射能が出続けています。

そんな中、原発が無くても電気は足りている、また電気のやりくりで夏のピークも原発なしで乗り越えられる、と細かなデーターを使って詳しく、しかし人を飽きさせない語り口にいつの間にやら引き込まれていきます。

 

お年寄りの多かった今日の講演会でしたが、皆さん寝る方も見られず真剣にメモを取っていて、関心の高さがうかがわれます。

 

本当に近い将来、田中さんの言われるような自然エネルギーと無理のない節電で原発の無い平和な日本が訪れる事を願います。

 

 

お昼はココカラさんと我が家でベーグルランチでした。

質素な料理でも一緒に食べる人がいると美味しいね!今度ご一緒にいかがですか?

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本物(9月12日)

 

仮免が取れたコムギさんに朝早くから、「コムチャン車の練習しようよ!」とハヤシのおっちゃんが誘う、ちゃっかり「仮免練習中」の紙も自分の車に貼ってある。

「仕方ない付き合うか!」とコムチャンが車に乗り込んで、コエダも行きたいと、「シンコちゃんも乗れば」と家族全員で行こうかと思ったのですが、エンジンをかけてギアを入れてもなかなか動かない、ふかしても動かない、どうしてだろう?とハルちゃんと私が外に出て車を見ていると、突然グイーッと動き出し、慌てて私達は逃げた。

「庭にいたらひかれてしまう!」とどっちに動くか分からない車が突然動き出し、どこかへと出て行った。

 

しかし帰りはハヤシのおっちゃんが一人で帰ってきた。その後でコムギが「仮免の紙が吹っ飛んで私は見つけて歩いていたのよ!」だって!

 

 

こちらは蚊帳のジャケットです。

 

さて、表題の「本物」論ですが・・・・・・

骨董屋の知人から聴いた話なのですが、「美術館級の品物を購入したけれど本物かどうか見てくれ。」とのお客様「これと同じものなんだ、本物でしょう!」と美術館の図録を出して言われるのだが「美術館にあるものがここにある訳ないでしょう!」と言ったものの、本人が信じている物をなかなか偽物ですよともいえないのが本音のようです。

 

このように、昨今一般市民でも買える様な値段で国内外の一品が私達の手に入るのははたして良いことなのか・・・・・・?実際は昔々の物がそんなに沢山この世にあるわけが無い、それはレプリカであって今物として作られたものを昔の物と違わない古さを出して販売されている物も多いようです。

 

これは私達の欲望がそうさせたもので、美術館で見れるものまでも独占したい欲望がそうさせるのです。

海外のアンティークも同じです。

日本から貧しい国へ衣類を送ったりしています、昔アジアの国の山奥で日本の中学の名入りのジャージを着ているのを見て悲しくなりました。

日本人は、その人たちが着ていた服を脱がせて日本に持ってきて「アンティークだ」と言って高く売り、その代わりに子どもの着古しのジャージを着せて「とてもいい事をしている」とでも思っているのでしょうか?

 

その国の文化はその国に残し、大事に伝え続けていくことが大切だと思うのです。欲望の限り何でも日本持ってくるのはもうそろそろ終わりにしませんか?これらぜーんぶ原発事故とも繋がっているような気がしますが(この話はまた次の機会に)。

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震災から半年(9月11日)

今日のお客様は、千葉市からと埼玉からそして安曇野と遠くから足を運んで下さいました。有難うございました!

 

 

こちらのバッグは、諏訪の中谷さんのものです。パッチワークの色合いが素敵です。

 

 

こちらの刺し子は、三重の増田さんの作。綺麗な刺し子で手が込んでいます!

 

今日で震災から半年がたちました。被災された方にとっては、とても長くつらい半年だった事でしょう。

サイトーさんからお借りしたDVD「飯館村の100日」と「放射能汚染地図」をまとめて見ました。心痛む番組で、涙なくしては見られませんでした。

 

ここ数日、サマーキャンプの参加者数人からお手紙をもらいました。子どもも2学期になり学校へ通い始めた今も福島で苦悩しながら生活なさっている様子です。一人ひとりドラマがあって、放射能の事と真剣に向き合っておられます。何も手助けできないけれど、気にかけています、いつでも連絡して下さいね!

 

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