古布のお勉強(10月6日)

展示会も終り次は何をやろうかと思っていたら、思いがけず東北の古布屋さんが立ち寄って下さり、東北の古布のお勉強会となりました。

ちょっと疑問に思っていた「なぜ裂き織りは信州や新潟に集中して、東北には少ないのか?」

昔の東北はとても貧しく、着物などは一生一枚と言われたくらい物を大事に使い、裂き織りに使う布など無かったとか。ふむーなるほど、次々に継ぎ当てして丈夫な布になり一生一人の人が大事に着ていたのでしょうか。綿花は育たず麻の文化だったみたいです。そんな中でコギン刺しとか刺し子など布の上からさらに糸を刺して布を丈夫にしてから使ったのでしょう。

貧しい中にもコギン刺しや刺し子に見られる柄遊びもあり、限られた生活の中で楽しみも見つけ女性達は冬仕事として針仕事をしていたのでしょう。

などと昔の東北の農村に思いを馳せながら、今回も着物を仕入れました。

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木綿の男児着物です。珍しい亀の絵柄、しつけ糸は麻糸を使ってあります。

東北の人々の布を思うと、こんなにも簡単に貴重な古布を使っていいのだろうかと言う思いが沸いて来ます。このことはこれからもずーっと付いて回る疑問であり矛盾なのでしょう。

 

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鶴の柄の筒描きも入りました。

こちらもこのまま展示会などで飾って、売れなかったらその後に服を作る事になるでしょう。

ご縁があってこのまま大切に残して下さる方にめぐり合うのが一番良い方法でしょうが・・・・・・

 

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