「古布で作った服」(1月18日)

「古布で作った服」展も終盤となりました。今週前半は雪の影響で人の出足はイマイチでしたが、お客様ともゆっくりとお話が出来、こんな時間も大事なのかな?と思っています。

さて、週末はどんなお客様が来てくださいますやら・・・・・?

 

 

今日は寒いのでキルティング風のパンツを作って見ました。刺し子とまではいきませんが、チクチクと穴ぼこをふさいでいったらこんな風なパンツになりました。下地は2枚の布をチクチクと差してある布です。風合いが良く、ここまで来るにはどんな人生ならぬ布生を送ったのか気になります。

きもの → もう一回着物か上っ張り → 蒲団 → コタツ掛け → 敷物

このくらい使い込まれた布だったようです。(布の織り目や擦れ方からあくまで想像ですが。)

こう思うと果たしてどれだけの年月経っているのでしょうか。この布をもう一度蘇らせてとはおこがましい言い方で、使わせてもらって服にして着ています。

(こちらも二枚の布を刺してキルティング布にして作ったキュロットパンツ)

布を考えると、今の時代は1年ごとに新しい服を買い替え、使い込む事も無くすぐに捨ててしまうと言うなんとも味気ない、通りすがりの付き合いのような物との付き合い方です。わずか50年前はそうではなかったのにどうしてここにきてこんなに急いで物を回しているのでしょうか、これでいいのかと思うこと然りです。

大事に織り上げた布を、大切に使い何回も作り替えてぼろぼろになるまで使い切る事がはたして今の時代可能かと言うと難しいのですが、その精神はどこかに残しておきたいものです。

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